【ブログ】フランス語検定【仏検】準1級・1級対策 長い文章の訳し方のコツ

2020年9月22日

仏検準1級・1級の長文対策です。

次の文章は「食品の合成着色料」についての長文の一部です。

抜粋ですので意味が取りにくいと思いますが読んでみましょう。

L’objectif poursuivi par Bruxelles vise à prévenir le risque que pourrait entraîner une absorption importante de cet additif.

まず文章はできるだけ書かれている順番で読んでいくようにします。(後ろから前に戻ることなく)

前から訳していくと・・・

L’objectif poursuivi par Bruxelles ブリュッセル(=ここではEUのこと)が求めている目的は

vise à prévenir le risque  リスクを防ぐことを目指している ★viser à = ~を目指す

que 先行詞のrisqueを説明する関係代名詞

①pourrait entraîner 引き起こしうる

②une absorption importante de cet additif この添加物の大量摂取  ★注意 importantは多いの意味あり

ここで、①と②が倒置されていることに気付けるかどうかがポイントです。

関係代名詞のqueの後に動詞が来ることはないので、②une absorption importante de cet additifが主語で

①pourrait entraîner 引き起こしうる、が動詞です。

つまりどんなリスクかというと、この添加物の大量摂取によって起こりうるリスク、です。

よってこの文章全体の訳はこのようになります。

【EUが求める目的は、この合成着色料の大量摂取によって起こりうるリスクを防ぐことである。】

★ポイント★

一文が長い場合もまず大切なことは、主語と動詞を見つけること、そしてその際に挿入語句がないか、あるいは倒置が行われていないかどうかをみてみる!